要 旨
広辞苑で結婚は「男女が夫婦となること」と書いてある。新明解で結婚は「(正式の)夫婦関係を結ぶこと。〔法律的には婚姻と言う〕」と書いてある。辞書のように結婚は、男女の結びである。男女が結婚して夫婦になることは当然のことだと言われている。結婚した夫婦が赤ちゃんを生んで育てることもとても自然なことだと言われている。しかし、このように社会的ルールの一つとして当たり前のことだとにいわれていた夫婦と家族の形態が変化し始めたのは、いつからであろうか。
1970年後から40年間、日本人の生活と意識はだんだん変化してきた。特に女性たちの社会での地位は著しく変化してきた。それで、家で家事をしていた女性たちの社会での「反乱」が始まった。1970年代前の社会動向と比べると今の女性たちは社会で活躍している。それで、彼女らの生活パターンも社会に影響され変化しつつある。そうして、起こった社会の現象が日本女性の晩婚化、非婚化、少子化などである。
現代日本人の結婚しない原因はいろいろあるが、今、社会の話題になっている日本女性の結婚観はどうなっているのであろう。現代日本女性の晩婚化、非婚化そして、それにつれて発生した少子化の現実をいったいどう理解すれば良かろうか。本稿を通して筆者は社会の進歩とともに変化した日本女性の結婚観について研究する。
キーワード:結婚;女性;晩婚化;非婚化
在《广辞苑》中,结婚指“男女变成夫妻”。在《新明解词典》结婚指“结为‘正式的’夫妇关系【法律上指婚姻】”。如上所述,结婚就是男女的结合。男女结婚被视为很当然的事情。结为夫妻的两个人生孩子也是很自然的事情。但是已经被视为社会自然规律之一的理所当然的夫妇和家庭的形态开始变化是在什么时候呢?
在1970年后的40年间日本人的生活和意识形态发生了很多变化。特别是女性在社会上的地位日益显著。所以,在家只做家务活的女性们的温柔的“革命”开始了。与1970年前的社会动态相比如今的女性在社会很活跃。因此,女性们的生活模式受社会的影响也有所变化。这种变化在社会叫做日本女性的晚婚化,非婚化,还有少子化。
日本人不结婚的原因很多。但是,成为现在社会话题的日本女性的结婚观是如何呢?怎样理解日本女性的晚婚化、非婚化以及由此产生的少子化现象为好呢?笔者通过本文来研究与社会进步同步变化的日本女性的结婚观。
关键词:结婚;女性;晚婚;不结婚
はじめに
1 問題提起
日本女性の晩婚化、非婚化、そして少子化は今、日本では一種の社会問題になっている。これは日本女性の社会進出と意識の変化に密接な関係があるといわれている。
本研究は日本女性の伝統的な結婚観と現代日本女性の結婚観を、データや資料を通して比較し分析して、どうしてこの現象が起こったのか、この現象が起こった原因を現代日本女性の結婚観を通して理解しようと思う。
2 研究方法と目的
日本女性は結婚してから家庭に専念する。これは一般的に見られていたと言う。しかし。今の日本女性はそうではない。みんな自分の価値観があると思う。自分の文化レベルや修養をもっと高めるために大学に入ってまじめに勉強する女性もいれば、大学を卒業してからも続けて学業に専念する女性もいる。だから、彼女らは結婚タイミングとすれ違ってしまうように見える。今、教育や政治など、各方面で活躍している彼女らにとって結婚とは何というものになったのであろうか。筆者は今話題になっている晩婚化、非婚化、そして少子化をめぐって、このような現象が起こる原因を明らめにしたいと思っている。これが本文の目的である
一、日本女性の結婚観
日本女性と言えば、家庭的なイメージを与えられていて、結婚したら夫にも子供にもかゆい所に手がつくから妻としては一番だと言われていた。だから、世界の男性たちは日本女性を妻にしたらいいと憧れていると言われている。中国の話で言えば、[アメリカの給料を稼ぎ、ドイツの汽車を運転し、ロシヤの家屋に住み、中華料理を食い、日本の女房をもらえ」ということが理想的な生活だとされている。しかし、1970前後、日本女性の社会進出とともに、彼女らにいろんな変化が起こった。
1 1970年代前の結婚観
日本では江戸時代から見合い結婚がおこなわれ、夫婦が誕生してきたと言わ れている。見合いとは、結婚の目的をもって、仲人を通して男女が顔を合わせることをいう。日本女性は「小さい時には父親に従い、結婚したら夫にしたがえ」というのが美徳と言われていて、女性は結婚したら、家のために職場を退職し、家庭で家事に専念する専業主婦になり、これは一般的なことだと言われていた。つまり、伝統的な結婚形態は「男は外、女は家」である。男性が外で働き、女性は家事・育児の役割分担をしていたということである。その時、女性にとって、理想の結婚相手の条件といえば「高学歴、高身長、高収入」と言われている。このような条件をそなえた男性にめぐり合えば、自分一生の幸福だと言われている。
2 1970年代後の結婚観
結婚は、女性にとって人生の中でも一度しかない大きなイベントだと言っても良かろう。女性なら誰でも結婚に対して、様々な希望や理想を持っているのであろう。しかし、1970年代以降、日本女性の考え方が変化し、近年、日本では結婚年齢になってもまだ結婚していない女性もいれば、生涯結婚しない女性もいる。つまり、結婚が遅くなる「晩婚化」と生涯結婚しない「非婚化」が盛んになっている。これらは少子化につながることで、現代の日本の社会問題のひとつとなっている。まず、晩婚化と非婚化について認識を深めよう。
2.1 晩婚化
家で家事をしていた日本女性の社会進出はいろんな社会現象をもたらしていると言われている。たとえば、晩婚化、非婚化である。
1970年前後、日本女性の社会進出の増加とともに彼女らの平均初婚年齢も一緒に上昇した。平均初婚年齢が上がったというのは結婚を遅くする女性が多くなったといってもいい。晩婚は適婚年齢を過ぎてから結婚することで、データで見ると、日本は晩婚化を2回経験したことがわかる。一回目は、1930年代から40年代前半にかけての時期であり、2回目は1970年代半ば以降の晩婚化である。(図1)平均初婚年齢は、20世紀初頭の大正期には男性27歳、女性23歳の水準にあったが、1932~33年から上昇を始めて、10年後の1942年に男性29.8歳,女性25.3歳に達した。敗戦後は、いったん男性26.1歳,女性22.9歳(1947年)まで急落して大正期の水準に戻り、高度成長期には男性27歳,女性24歳の水準で推移した。初婚年齢が再び上昇に転じるのは、第1次石油危機(1973年)直後のことである。つまり、マクロ経済成長の低下に伴う階層格差の拡大と個人主義のイデオロギーの普及による共同体の結婚システムの弱低化という未婚化を推し進めてきた二つの力が女性たちの結婚を遅らせた或は未婚させたともいえる。(人口問題研究67-2(2011.6)pp.3~39「未婚化を推し進めてきた二つの力」加藤彰彦)
女性たちの晩婚化につれて彼女らの出産も遅くなっている。出産の遅いは少子化をもたらす原因のひとつになっている。不景気、そして意識変化とともにある女性は子供は持たなくてもいい、遅くなってもいいと思うようになる。
2.2 非婚化
上述の晩婚化と同様、社会現象のもう一つは非婚化である。まだ結婚していないことは未婚であるが、生き方として、結婚しないことは非婚である。自分の人生を主体的に選択することである。
近年、「私は結婚しない」と宣言をする女性が増加しつつある。これは現代日本の一種社会現象になっているようである。1970年代前までには「人に生まれて人の本分を守ることは当たり前だという観念が強かった、ここでの本分は結婚の年齢になれば結婚すべきだということを指している。つまり、1970年代前までには「結婚の年齢になれば結婚すべきだ」という強い観念を持っているため、非婚ということはほとんどなかったということである。それで、結婚しないという非婚現象は社会に現れる新鮮なショックとなったと言われている。
つまり、経済上完全に独立した非婚を主張する女性にとっては家庭は欠けてはいけないものではなくなったことであろう。特に1970年代前後生まれた日本新生代の女性たちはヨーロッパやアメリカなどの思想の影響を受けたことで、彼女らは主体的に意識に目覚め、自分の価値観を明らかにしようとするから、自分の未来を自分で選択する傾向が多いことである。非婚の女性といえば、子供を出産することはほとんどないことで、少子化問題はもっとも深刻になるのである。
夫に優しくて、かゆいところに手がつく家庭的で、伝統的なイメージを持っている日本女性の柔らかい革命だと言ってもよかろう。
二、日本女性結婚観変化の原因
970年代前後からの日本女性の社会進出は彼女に結婚というものを新たに認識した転換点である。日本女性の社会進出をほかの言葉で言えば、もともとは家で家事や子供にだけ専念した彼女らがほかの世界で新しい経験をすることである。人は新しいところで新鮮な経験をすると自分も知らなかったほかの自分を新たに認識すると思う。はじめの経験によって必ず以前になかった考えを出すことで、自分の過去と比べるのではないかと思う。
現代日本女性が結婚を遅くし、あるいは一生結婚しない原因はいろいろあるが、晩婚、非婚社会現象は結婚という結びつきも変わってしまった。
晩婚化、非婚化は、少子化にもつながるから、深刻な問題となっている。その原因はさまざまであるが筆者は三つにまとめた。
1930年代生まれの男性は、約90%が30歳までに結婚しており、1930年代から1940年代生まれの女性は、30歳に達する前にほぼ皆婚の状態になっている。結婚がはっきりと遅れはじめるのは、男女とも1950年代前半生まれからである。この世代が25歳に達するのは1976年から1980年だから、未婚化が始まったのは、1970年代半ばであることを確認できる。1940年代生まれの男性でも30歳ぐらいから結婚の遅れが認められ、これもまた1970年代半ばに当たる。このデータで一番若い1960年代後半生まれでは、30歳時点で男性のおよそ40%、女性の30%が結婚を経験していない。この世代が30歳代前半に達するのは2000年前後の期に当たる。
1 経済背景
1968年に日本のGDPは合衆国についで世界第二位となり、その時期は高度経済成長期といわれ、「経済大国」として注目されるようになった。それで、日本政府は大量の金を使って教育に使ったと言われている。経済を発展するために、女性は教育を受ける権利が与えられ、自身の素質と水準が高まり、社会の発展に適応できたといわれている。したがって、彼女らの意識もだんだん変化し、自分のペースで生活したくなったことである。経済の発展は女性の婚姻観を変化させる基本的な原因である。
それとともに、1970年代半ば以降、経済成長の低下にともない,結婚のチャンスに格差を生じさせる社会階層の力を緩和する効果のある経済成長の低下により衰えたが、潜在化していた階層本来の力を呼び覚まして、男性の未婚化を進展させた。相対的に低階層の男性の未婚化が進むと、経済的に結婚可能な男性人口規模が漸進的に縮小する。それとともに女性の側でも結婚相手の供給不足が生じて未婚化が進むことになった。したがって、女性にも結婚とともに経済的に仕事もやめることができなくなった。それは女性に家事と仕事の両立と言うストレスになったかもしれない。
2 女性の高学歴化
結婚と出産年齢の遅れには女性の高学歴化が主な原因である。女性の高校入学率は1969年に79.5%に達し、男性は79.2%で、はじめて男性を超えた。その後、その傾向は現在まで続いて、2005年に97.9%に達した。1988年四年制大学の在校生の女性は7万人(在校生の12.4%)であったが、2004年110万人(在校生の39.2%)にまで増加した。女性就学期限の延長は結婚年齢の遅れと密接の関係がある。
就職難を目の当たりにしている今日では、若者の経済的地位の低下が未婚化をもたらしたという議論は当, 然にみえるのであろう。しかし少し前までは、女性の経済的な地位の上昇が未婚化の主因であると考える議論が主流であり、現在でも繰り返し主張されている。
女性の高学歴化につれて彼女らの結婚相手を選ぶ条件も高くなった。だから、男性の経済力低下は女性の未婚化を進めているかもしれない。未婚化の原因について、これまで実にさまざまなことがいわれてきている。
3 女性の意識変化
高学歴化に伴い、女性は先進な文化と知識を受けて、自身の価値観も変化させられた。女性自身の価値観を実現しようとする願いは、より多くの女性を社会に進出させたという。経済面での独立にしたがって、彼女らは自分のペースで生活することが可能になる。つまり、自分なりの生活に対して憧れがあるから、そのため結婚しなくてもいい生活ができると思っているかもしれない。そして、社会進出で仕事経歴の積み重ね、同時に手にした経済上の独立およびそれによって引き起こった消費需要、娯楽欲望の増強は、女性に結婚を決めさせるのが難しくなった。「結婚退職」、「出産退職」のような言い方は経済不景気、女性高学歴化の現在ではますます少なくなった。
これは、どんどん発展してきた社会とともに彼女らの意識も発展させられたのではないかと思う。結婚と仕事を両立させる難しい選択ではなく、自分の意識で人生を飾りたいのではないかと思う。
三、結論と展望
諺は生活の結晶で、大衆の知恵である。その民族の思考方式と精神状態を反映している。この節では日本語における十二支動物のイメージを分析し、諺から見る十二支動物の関係も簡単に紹介する。==>この論文の内容と異なります
1現代日本女性結婚観の問題点
晩婚化、非婚化そして少子化の進みにしたがって、彼女らの人生観や意識もだんだん積極的に向上する。しかし、このような結婚を遅くする、結婚しない現象は社会における一種の集団意識になって、結婚したくても周りの人にまだ早いといわれ、ついに遅くなる傾向があるのではないかと思う。また、少子化の問題も進まってている。これは高齢化を加速させているから、若い世代の責任はますます重くなる一方であるといわれている。
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2 今後の動向
現代日本女性の晩婚化、非婚化及びそれにしたがって発展する少子化はまだ進まりつつある。人の意識は自由であるから、この問題はすぐ解決できる簡単な問題ではない。日本が国レベルの具体的な対策をできるだけ早く出すべきである。たとえば、今日本の奈良県では「ストップ少子化」を県民運動として、「結婚」「子育て」「家族」の三面で支援態勢を取っている。筆者はまず家事と仕事を両立しようとする既婚女性を支援し、彼女の負担が緩和できれば、まだ結婚していない女性、そして結婚しようかしまいか迷っている女性たちに手本を作って見せてあげる良い対策になるのではないかと思う。だから、日本政府は女性を対象により効果的な具体策を打ち出さなければならないと思う。
おわりに
以上の通り、本文は三つの部分に分けて、順に日本女性の結婚観、日本女性結婚観変化の原因、結論と展望について論じた。
日本女性の結婚観は今も変化している。人の価値観は本人が意識することである。だから、晩婚化、非婚化が進んでいる。しかし、このような現象が社会によくない影響をもたらているといって、すぐ解決できるものではない。
女性の社会進出が非婚化、晩婚化、そして少子化にも影響しているが、非婚化、晩婚化の原因は様々な要素が絡み合い影響している。女性側の問題だけでなく、男性側の意識の変化や、親子関係の変化なども大きな要因であると考えべきである。
注 釈
[1] 藤沢衛彦 『図説日本民俗全集3 ことば、ことわざ編』[K] あかね書房 1960年 P208-209
[2] 新村出 『広辞苑』(第六版)[Z] 岩波書店 2008年 P245-250
[3] 金丸邦三 『日中ことわざ対照集』[K] 燎原書店 1983年 P46-51
[4] 大島建彦 『日本を知る事典』 [Z] 社会思想社 1984年 P34-38
[5] 折井英治 『新修ことわざ辞典』 [Z] 集英社 1975年 P112-116
[6] 宮腰賢 『故事ことわざ辞典』[Z] 旺文社 1983年 P1
[7] 金子武雄 『日本のことわざ』 [Z] 社会思想社 1973年 P147-152
参考文献
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[2] 王忠武 《日语谚语的表达特点》 [J] 日语知识 2002年第4期
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[4] 胡维革 《中国传统文化荟要》(三册)[M] 吉林人民出版社 2007年
[5] 施仲谋 《中华文化传承》[M] 北京大学出版社 2007年
[6] 徐薇洁 《日语熟语中的动物形象》 [J] 日语知识 2003年第10期
[7] 陈光润 《汉日谚语辞典》[Z] 四川辞书出版社 2003 年
[8] 陶元山 《日汉惯用语谚语辞典》[Z] 国防工业出版社 2007年
[9] 杜建极 《日汉成语谚语辞典》[Z] 科学技术文献出版社 1989年
[10] 宮腰賢 『故事ことわざ辞典』[Z] 旺文社 1983年
[11] 大島建彦 『日本を知る事典』 [Z] 社会思想社 1984年
[12] 金丸邦三 『日中ことわざ対照集』[K] 燎原書店 1983 年
[13] 折井英治 『新修ことわざ辞典』 [Z] 集英社 1975年
[14] 金子武雄 『日本のことわざ』 [Z] 社会思想社 1973年
[15] 新村出 『広辞苑』(第六版)[Z] 岩波書店 2008年
[16] 大島建彦 『十二支と日本人』 [EBOL]
http://www.kodomo.go.jp/anv10th/archive/event/pdf/20050122.pdf 平成17年1月22日