1、はじめに
中国と日本は異なった政治や経済などの影響のため、異なった時代の変遷を経験した。家庭教育はそれぞれの特色形成される。中日の家庭教育の違いを理解して、中日の家庭教育を比較して、日本の先進的な経験をは勉強になるの、中国の家庭教育を推進するためには、とても重要な意義があると思う。
本論では、日本と中国の家庭教育現状を紹介して、日本と中国の家庭教育の問題を述べる。そして、両者の違いの原因について、分析を行いたい。
2、中国の家庭教育の問題
中国社会は今まさに転換期の真っ只中にある。市場経済の発展は国家や社会が人々の能力形成と配置を保障する形式を打ち破り、個人は能力を高めて競争に出て行くように駆り立てられている。その中で、教育レベルが直接人々の収入や社会的地位などに影響を与え、職業間、階層間の格差を広げているのも事実である。単純に教育レベルで人を評価する社会通念が人々の教育に対する欲求を刺激している。基礎教育の普及は人々により高いレベルの教育を受ける願望を持たせ、また大学教育の拡大は人々に欲求と願望を満たす機会を増大させたのである。教育を受けることによって、人々の所属する階層間の移動を可能にできるのなら、教育を拒否する人は、普通ならいないだろう。そこで、家庭の中で財力を惜しまずに子どもの教育に投資する社会現象をつくりあげてしまっている。しかし、
2.1、中国家庭教育の溺愛傾向
中国では昔からずっと「子供が大切、子供が優先」と言う信条を持ち続けてきたと思われている。中国では自分より子供が優先するという考えが普通である。また、人口抑制政策を実施して以来、今の中国の大部分は一人っ子家庭で、一人の子供は両親と祖父母たちのすべての愛を受け、家庭の中心になっている。おいしい食べ物、面白いおもちゃなどはすべてその子に独りしめられ、ほしいものは何でも満足できる。家事はおろか、自分の服を着るさえ両親が手伝う家庭も少なくはない。こういた環境の中に成長していく子供たちは他人と喜びを分かち合うことができなく、利己的な性格になりがちだ。また、享楽主義で、我慢力も弱い。「俺のものは俺の、お前のものも俺のだ」というジャイアニズムな子供も多い。「贔屓を引き倒し」 という中国の昔の言葉は永遠に変えない真理だ。溺愛は子供の成長、勉強、価値観、さらに社会の発展にもたくさん悪い影響をもたらすではないか。
2.2、子供の教育は学校にたよりすぎる
親は家庭教育に関する認識が不足で、子供の教育は学校に依頼しすぎる傾向がある。中国では子供に対する教育は親たちに責任があって、しかもその責任をよく果たしたと思っている家庭は15%だけである。残りの85%の家庭は教育の責任は学校と先生にあると思っている。ある親は「私たちは学校に学費を出したのに、何で子供の教育を私たちの心を煩わすのか」というセリフさえ吐いた。親たちのこのような考え方と教育理念は学校側の管理の難度を上げた。しかも、「子供は衣食の面では不足がなければ十分だ」、また「学校に通うのはあまり役に立たないし、学校に通わなくてもお金を稼げるし、たとえ大学卒業してもなかなか就職できない人も結構多いではないか」と思っている人も少なくない。親たちのこのような考え方は子供たちに勉強しても無駄だろうというマイナスな影響を与える。親と先生の間に効果的なコミュニケーションが欠け、親からの協力なしで、学校側一方通行の教育だけではその教育も役立たないだろう。その上に、子供の教育は問題が出た場合、先生がだめだ、学校が悪いだと指摘する親も多い。
2.3、中国における家庭環境の悪化
今では出稼げのために、農村から出て大都会で働く子持ちの人が多い。彼らの子供の世話は祖父母、あるいはほかの親戚たちを頼むことが普通である。親がそばにいなくて、年をとった祖父母は孫を溺愛し、体力に限界があるため、子供の管理がゆるい傾向がある。また、保護者は親戚の場合、自分の子ではないので、厳しすぎるにもいけないという心配があるため子供の管理に力及ばないケースも少なくはない。きちんと保護者がそばにいないと、子供たちは授業をさぼったり、オンラインネットゲッムに夢中したり、さまざまな問題が生じやすい。こういた環境で育てられた子供は閉鎖、孤独、卑屈な性格になりがち、世界を敵視する心理までになる。
また、親が離婚して、単親家庭に育てられてきた子供や家庭内暴力が頻発で親がよくけんかする家庭に育てられた子供は最低の安全感もなく、親と家族に対する依存を失う。一般的に、家庭の温かさと両親の愛を得られない子供の性格は攻撃性と反逆性が強くて、脇道に逸れやすい。
2.4、教育内容と方式が単一
中国では知恵教育は重視されるが、道徳教育は軽視される傾向がある。子供の衣食住とテストの点数だけ重視し、テストの点数はすべてだと思う人が多い。子供の成績とランキングが重視され過ぎる一方その子の人柄、道徳と心理などに関する教育が欠かせている。自分の子は絶対他人の子に負けないと思っている。子供に興味があるかどうかを問わず、音楽、絵、書道など何でも勉強させる。また、受験勉強のため、無理矢理に塾を通わせることも多い。子供の負担は非常に重く、睡眠時間が短縮され、心身の健康に悪い影響がある。教育方式乱も暴で、まるで中国の封建時代の厳しい親のように、子供を殴るのが当たり前だと思って、子供を叱り、さらに殴るまでする親も少なくない。子供が段々臆病になって、冷たくなる一方。
3、日本の家庭教育の問題
3.1、日本における児童虐待問題
日本の児童相談件数は統計開にろると、1990年が1101件、2008年は37232件である。日本では、平成20年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数は37232件で、虐待内容は身体的虐待は15364件でもっとも多く、次でネグレクトが14365件である。
虐待された児童の年齢は0-3歳未満が17.3%、3-6歳児童は25%、小学生は38.8%、中学生は13.9%、高校生とほかのは5%である。
児童を虐待する親は、自分自身が子供のごろ、父母の愛情を十分に育ったのではないだろうか。自分が愛情豊かに育てられなかったら、子供に対しても、親として、当然なすべき子育てがわからない。あるいは、今少子化で、核家族していたから身近に赤ん坊と接した経験がない。普通は母親は、幼児の異常に気付く動物の本能と第六感が働いて、幼児の危険信号を察知できるのだが、その様な動物の本能はもはや退化しているという現状であろう。
児童虐待の原因をもう一つ挙げると、戦後の憲法下における個人主義の影響が懸念される。戦後日本は国民権の名のした、個人人主義の涵養を教育の柱にしてきた。だが、自律的な個人を生むことができず、利己主義者を大量に生み出してきたために児童虐待や親子間の殺人などを生み出してきた。
3.2、日本家庭教育における母親せという現象
都市化や核家族化が進み、子育て経験継承や子育て支える環境は多く崩れてきている。また、共働き世帯の増加や働き方も変化する中で以前としては母親の役割とする意識が残っており、子育てに対する母親の負担もさらに強まり、少子化を助長しているとも言われる。
本来、家庭は、家族のふれあい場であり、同時に子供の必要な基本的な生活習慣などを子供に身につけている場であるが、家庭の教育機能は低下し、そうした生活習慣などを身につけさせていくことが困難になっている。そして、親が親としての役割を果たせないケースも生じてきており、家庭内の子供への虐待や暴力も社会問題化になる。
また、子供のよりよい成長のためには、母親と父親の育児・教育への参加が必要であるが、長時間労働などで父親は子育てに参加できず、加えて親になるための準備教育が行われない中で、就学前の子育てを家庭に任せ・母親に任せにしてきた結果、母と子をカプセル状態を追い込んでしまった。そして、母親はストレスと孤立に悩み、子供は心の発達にゆがみに生んでいる現象も出てきている。
3.3、日本家庭教育における経験不足という現象
子供にとって、身近な大人との信頼関係を建築のは重要である。しかし、大人はものを与えるばかりで、子供と真剣に辛抱強く向き合わなくなっていると指摘されている。また、近年、地域を含めて信頼できる身近な大人は少なくなり、地域での地縁的なつながりの希薄などもあいまって、子供が家庭や地域とのかかわりの中で育つ環境は弱まっている。
人間は生まれてから、経験を蓄積して成長していくものである。子供たちの家庭や地域での生活体験や社会体験、自然体験の希薄化が指摘されており、人と社会との関係の中で自分を見つめ、磨く機会が減少する一方、ゲームなどの疑似体験や間接体験、一人遊びが増加し、人間関係を建築力が弱まるなど、子供の社会性の欠如も指摘されている。また子供の体力低下傾向も大きいな問題になっている。
4、家庭教育の問題に対する対策
4.1、中国における家庭教育の問題に対する対策
政府はテレビ、ラジオ、新聞、インタネットなど媒体を経由して家庭教育の重要性を宣伝する。また、親のための学校を建て、科学的な家庭教育知識を普及させながら、間違っていた教育理念と方式を直すという方法を取り込んでいる。
学校は家庭教育に関する講座を開催し、親たちに家庭教育の経験を交流する場を提供する。また、定期的に親に子供の在校の情報を報告する。
親は家庭教育の重要性を認識して、子供のために、いい雰囲気のある家庭を築き、新しい家庭教育の理念を浸透させていく。
政府、学校、家庭三つの方面から一緒に努力して、子供教育によりよい結果を出せるのではないかと思う。
4.2、日本における子供家庭教育の問題に対する対策
4.2.1、政府は早く有効の法律を立って、いい対策を取る。
政府は子供たちがゆとりある教育の実現と健全育成の推進をしてきた。家庭の子育てに伴う心理的な負担を軽減するため、ゆとりある教育を実現する。また、青少年団体の諸活動、文化・スポーツ活動等の推進による多様な生活・文化体験の機会の提供、子供同士や高齢者との地域社会におけるふれあい、ボランティア体験などを通じて子供が豊かな人間性を育めるような家庭や社会の環境づくりを推進する。
4.2.2、利己主義の文化を変わる。
戦後の日本は欧米化の傾向が大きい。人間は自分のために生きるべきという考え方が広がっている。ただし、欧米はキリスト教が信じて、人間はお互いに愛するべくといういい考え方を宣伝している。キリスト教は人間の利己主義を制限している。それに対して、日本はキリスト教の影響力はあまりなくて、また、日本が昔信じている中国の儒教は日本に影響力がだんだんなくなった。だから、日本はその人間は自分のために生きるべくという考え方の面の下に利己主義がだんだんひどくなる。それは日本の今の子供を虐待などの問題の根である。この利己主義の文化が変えなかったら、家庭教育など問題は解決することができないと思う。
4.2.3、子供の社会性体験を強まる。
大人たちは身近な子供たちと信頼関係をよく建築するべくだと思う。子供たちに暖かくて、豊かな人間性を感じさせて育てる。大人は子供にもの上げるばかりではなくて、子供と真剣に辛抱強く付き合うべくである。また、子供たちの家庭や地域での社会体験、生活体験、自然体験を強まるべくである。
4.2.4、家族の間にお互いに愛するべくである。
家は人間にとって一番暖かいところであるべく。家族の間にお互いに愛するべくである。何にか困難があったら、お互いに助けるべくである。
5、おわりに
家庭教育は人間の一番重要的な教育である。生まれてから受けた家庭教育がよいかよくないかはその人の性格や世界観などにすごく大きい影響をあたえる。いい家庭環境と家庭教育を受けて育てられた子供は心身健全になる。その一方、家庭環境が悪く、両親の愛を受けられない子供は攻撃性と反逆性が強く、脇道に逸れてやすい。また、子供教育がうまく行われなかった場合、さまざまな社会問題が生じるでしょう。どの国でも同じであろう。
今の中国の国民生活はだんだん豊かになっていくが、さまざまな社会問題も出てきた。生活が豊かで、経済と科学が発達している日本も同じく、さまざまな社会問題がある。人間は社会の一番重要な一部なのである。いい社会を築くために、人間にいい教育を受けさせ、特にいい家庭教育を推進していくべきでしょう。中国と日本は昔から文化などの交流が多く、お互い勉強したことも数え切れない。今の家庭教育の問題に関してもお互いにいい方法を模索しながら、よりよい自分の国に一番適する方法をみつけ出せるだろうと思う。